伊坂幸太郎さんの小説の魅力は、ストーリー展開から目が離せないだけでなく、登場人物のセリフが読者を魅了するのです。
今回は名言のみに注目。
映画化された代表作『重力ピエロ』より、独断で5選をご紹介させていただきます。
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【名言1】本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ。
「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ。(中略)重いものを背負いながら、タップを踏むように」
それは詩のようにも聞こえ、「ピエロが空中ブランコから飛ぶ時、みんな重力のことを忘れているんだ」
(出典:重力ピエロ(伊坂幸太郎著))
あなたは本当に苦しいことやつらいことを他人に話せますか?
私は苦手です。
というか、話せません。
本当につらいことを人に話せるほど強くないんだと思います。
だからこの言葉がすごく心に刺さりました。
【名言2】人生というのは川みたいなものだから、何をやってようと流されていくんだ
人生というのは川みたいなものだから、何をやってようとながされていくんだ
(中略)
安定とか不安定なんていうのは、大きな川の流れの中では些細なことなんだ。向かっていく方向に大差がないのなら、好きにすればいい
(出典:重力ピエロ(伊坂幸太郎著))
【名言3】楽しそうに生きていれば地球の重力なんてなくなる
「ふわりふわりと飛ぶピエロに、重力なんて関係ないんだから」
「そうとも、重力は消えるんだ」父の声が重なってくる。
「どうやって?」私が訊ねる。
「楽しそうに生きていれば、地球の重力なんてなくなる」
「その通り。わたしやあなたは、そのうち宙に浮かぶ」
(出典:重力ピエロ(伊坂幸太郎著))
【名言4】まっすぐに行こうと思えば思うほど、道を逸れるものだからね。生きていくのと一緒だよ。
まっすぐに行こうと思えば思うほど、道を逸れるものだからね。生きていくのと一緒だよ。
まっすぐに生きていこうと思えば、どこかで折れてしまう。
かと言って、曲がれ曲がれ、と思っていると本当に曲がる
(出典:重力ピエロ(伊坂幸太郎著))
【名言5】人には、外見を変えたくらいじゃ、びくともしない、根っこみたいなものがある
手術で外見がすっかり変わってしまった登場人物。
みんなが同一人物だとわからないのに、唯一それを主人公の弟が見抜きます。
「人には」彼女はそうつづけた。「人には、外見を買えたくらいじゃ、びくともしない、根っこみたいなものがあるのかもしれませんね。
背骨みたいに。
春さんはきっと、その根っこが見えるんですよ。だから、わたしのことも見分けられた」
「もしかすると」私は、彼女の言葉にうなづきつつ、ふと思った。「春は、そういう根っこしか見えないのかもしれない」
「根っこしか?」
「外見に騙されないんじゃなくて、外見が見えないのかもしれない」だから弟は、どんな女性に対しても首尾一貫して、冷淡な態度を取るのではないか、と思ったのだ。
(出典:重力ピエロ(伊坂幸太郎著))
この記事では名言のみに注目させていただきましたが、一気読みしたくなるストーリーの小説です。
重い内容なのに、読者を深刻にさせないテクニックには脱帽!!
最後は涙かも?
映画化に納得です。
(出演) |
興味をもたれた方にリンクを貼っておきます。
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ありがとうございました。