「この作品を、私の最後の小説にしてもいいと思った」
百田尚樹氏がそういった『夏の騎士』
帯には「爽やかな感動が止まらない!百田版「スタンド・バイ・ミー」と書かれています。映画スタンド・バイ・ミーを無料でみたい方はコチラ
未読の方いかがですか?
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『夏の騎士』あらすじ
小学六年生の夏。ぼくと健太、陽介は、勉強も運動もできない落ちこぼれ。だが「アーサー王物語」に感動したぼくの発案で、三人で「騎士団」を結成。クラスメイトにからかわれながらも、憧れの美少女、有村由布子をレディとして忠誠を誓う。彼女を守るため、隣町で起きた女子小学生殺害事件の犯人探しを始めたがーー。あの頃のみずみずしい思いが蘇る。ひと夏の冒険を描いた最高の少年小説。
(出典:夏の騎士(百田尚樹著)の文庫本裏表紙)
百田さんっぽくない(笑)爽やかな青春小説?と思いながら読み始めました。
『夏の騎士』はどんな人におススメ?
こんな方におすすめ
● 現役の小中学生、高校生
● 自分を変えたいけれど、変われない方
● 自分に自信がもてない方
● 大切なものは何か、再確認したい大人の方
老若男女すべての人が、それぞれの目線で楽しめる小説です。
『夏の騎士』の魅力
- 小6の主人公と、大人になった主人公と、両方の視点で描かれている
- いろいろな出来事(事件)が謎解きされていくからワクワクする
- 家庭環境など様々な問題を抱えている各登場人物がみんな個性的&魅力的
- 「時代は変わっても子どもが大人になる成長の過程は同じなんだ」としみじみ思う
- 読者に勇気をくれる
- ラストのオチがいかにも百田氏らしい(←最後の最後にヤラれました・・笑)
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『夏の騎士』名言
大人になって理解したことがある。世の中には、一流大学に合格する人は勉強が好きな変わりものだと思っている人が少なくない。もちろん一部にはそういう人もいるのだろうが、優等生にとっても、やはり勉強は面白くないのだ。ただ、彼らはその苦痛を充実感に変えたり、その結果得られることを、楽しさに変換しているだけなのだ。
一流のスポーツ選手は激しいトレーニングを行うが、筋肉が負荷に悲鳴を上げ、溜まった乳酸が「もうやめろ!」と叫び出すようなことが快楽のはずがない。それでもアスリートにとっては、それらはやはり「楽しいこと」なのだ。そこには達成感があるからだ。別のたとえで言うと、登山のようなものだろうか。一歩一歩足を動かすと、確実に上へ行く。テレビをどれほど観ようと、何時間ごろごろしようと、その達成感は味わえない。
(中略)
逆に子供時代や十代のころにそうした負荷をかけずに過ごした者は、社会に出て苦労することになる。大人になってから、いやな仕事や退屈な仕事を続けることに根気をなくす人をよく見たが、全員とは言わないまでも、そうした負荷を背負わずにきた人が多かったように思う。
(出典:夏の騎士(百田尚樹著))
人は本気になったときには、わざわざそれを口にしないということを初めて知った。自らを鼓舞するようなことを言うのは、そうしないと弱い自分が出てしまうという不安があるときだ。ぼくらがこれまで威勢のいいことを言い合っていたのは、まさにそれだった。
(出典:夏の騎士(百田尚樹著))
人生はベストを尽くせばいい。その結果に関しては何ら恥じることはないということを学んだのだ。恥じなければいけないのは、ベストを尽くさずに逃げることだ。そして自分に言い訳をすることだ。
あの夏、ぼくが得たものはそえだけではない。それは勇気だ。でも勇気は決して天から舞い降りてきたものではない。幸運に恵まれて道端で拾ったものでもない。
人はみな勇気の種を持っている。それを大きな木に育てるのは、その人自身だ。そして勇気こそ、人生で最も大切なもののひとつだ。ぼくが今もどうにかこうにか人生の荒波を渡っていけるのは、わずかな勇気のおかげだ。
(出典:夏の騎士(百田尚樹著))
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今回は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。
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