この疑問を解決します。
結論をいえば、合格するには生活習慣が大切です。
この記事ではその中身を具体的に解説していきます。
✔ この記事の信頼性
小学校受験専門塾で約25年間の指導実績
現在も教壇に立つ現役講師
毎年多くの生徒を志望校に合格させている人物
小学校受験で受かる子の生活習慣を知ろう
合格する子に共通するのは何?
そう尋ねられたら私は迷わず正しい生活習慣と答えます。
もちろん学力は大切です。
学力がないと入試で合格点がとれません。
高い学力の源になるのが正しい生活習慣だと思っています。
なぜ生活習慣と学力が関係するのか
生活習慣がきちんとしているご家庭は、受験準備が順調に進む傾向にあります。
なぜでしょう?
★子どもは生活の中で自然と正しい所作やマナーを身につけます。
★毎日の生活リズムが整うと、食事時間・睡眠時間・勉強時間がだいたい決まってくるため、勉強が習慣化しやすくなります。
★規則正しい食事と睡眠は、強い心と体を育てます。
小学校受験においてその差は子どもの点数差となって顕著に表れるのです。
※文部科学省「児童生徒の生活の諸側面などに関する分析」内でも「基本的生活習慣は、学習習慣にも関係しており、規則正しい生活習慣と学習習慣の確立が、学力と関係している様が示唆される。」とされています。
「生活習慣」は身につくまでに「学力」の10倍の時間が必要
生活習慣が大事だと理解していただいた上で、さらに申し上げたいことがあります。
それは
★生活習慣は一朝一夕には身につかない★
学力は数か月間必死に頑張れば、ある程度身につけることができます。
しかし生活習慣はそうはいきません。
学力の10倍以上の時間が必要なのです。
今日から、これまで以上の丁寧な日常生活を始めてみませんか?
小学校受験で受かる子の具体的な生活習慣とは?
早寝早起き
早寝早起きは正しい生活リズムの基本です。
まずは早起きを習慣に!
早く起きると夜眠くなるので自然と早寝になります。
大人のペースに付き合わせる生活だと夜更かししがちに。万が一夜更かししてしまったら、翌朝早く起こせば元のペースにもどります。
睡眠時間が一定すると、それに合わせ食事の時刻も一定してきますね。
すると自ずと勉強時間も決まるので、勉強が習慣化します。
その時間にやらないと落ち着かないと思えるようになれば大成功♪
安定した睡眠は知力の向上に欠かせません。睡眠不足はやる気の減少や集中力の低下につながるので絶対避けたいです。
挨拶と言葉遣い
挨拶
家族できちんと「おはよう」「いってきます」「いただきます」etc 挨拶をしていますか?
家族に対しても「ありがとう」がさっと言えますか?
外ではちゃんと挨拶できても、家の中でいい加減になってはいませんか?
家庭は小さな社会
お互いに目を見ながら(これが意外と難しかったりします)笑顔での挨拶を習慣にしたいですね。
言葉遣い
最近の子どもたちの言葉遣いで私が一番気になっているのは
男の子も女の子も共通して、自分のことを「うち」ということ。
流行っているみたいなんですよね・・・
普段「うちね~」と言っていると、面接などの大事な面接で言っちゃうんじゃないか?と心配でなりません。
「あのさ」「~~でさ」「~~じゃん」もできればやめたいですね。
幼稚園や保育園で下品な言葉を覚えてきては使いたがるのが子どもですが、ほどほどに。
所作
上品な所作ふるまいができる子どもに育ってほしいですよね。
何に気をつければいいかな?
具体的にいくつか例を挙げてみましょう。
箸や鉛筆を持つとき
正しい箸や鉛筆の持ち方ができる子どもが、年々減っていると感じます。
箸や鉛筆は一生使う物。
子どものころに正しい持ち方を覚えたいです。
箸の間違った持ち方で多いパターン
・箸がクロスする(ばってん箸)
・中指が使えない
・箸の下の方を持つ
鉛筆の間違った持ち方で多いパターン
・親指が立つ
・中指が人差し指の上にいく
・手首を曲げて持つため鉛筆の傾きが逆向きになる(その持ち方だと脇も開いてしまい品がなくなります。)
衣服や靴を着脱するとき
大人でもたまに、脱いだ靴を反対に揃えられない人や、脱いだ服の袖が裏返ったままの人を見かけます。
自分の子どもをそうはしたくないですね。
何かを受け取るとき
自然に両手が出るようにしたいです。
日ごろの習慣が大事です。
席を立つとき
大人でも席を立ったあと椅子が出しっぱなしの人を見かけます。
受験のためだけでなく、大人になって恥をかかないためにも子どものうちに身につけたいです。
手を洗うとき
受験をするなら、子どもにはいつもポケットがある服を着せましょう。
ポケットには常にハンカチとティシュを入れるのを忘れずに。
手を洗ったあと、畳んだままのハンカチで手をふき、丸まったままポケットへ戻すお子さんがけっこういます。
ハンカチは広げて使い、畳んでしまいましょうね。
食べるとき
教室で子どもたちはお弁当を食べます。
受験をするならお弁当にはスプーンではなく箸だけを入れてほしいところです。
箸の持ち方はもちろん、子どもに多く見られる迷い箸や寄せ箸もやめさせたいですね。
家庭で食事中はテレビはなるべくつけず、食事と会話に集中する環境を!
移動するとき
子どもたちが一列に並んで移動する場面でもその子の生活習慣は表れます。
【NG例】
✅順番を抜かす
✅列を曲げる
✅壁や壁の展示物を触りながら歩く
✅前の人との間隔をあけすぎる
✅走る
ちょっとしたことですが直していきたいポイントです。
入試ではそういうところも見られています。
親が手本を示したいマナー
他人とすれ違うとき
狭い場所で他人とすれ違うとき、立ち止まって道を譲れたら素敵です。
エレベーターから降りるとき
「お先にどうぞ」
さりげなく自然に振るまえますか?
お子さんはきっと見ています。
会話に割り込むとき
相手が話し終える前に声をかぶせて話す人をときどき見かけます。
特に家族が相手だと気が緩んでしまうかもしれませんが、気をつけたいところです。
子は親の鏡?
子どもは親の真似をするものです。
確かに仕草や話し方がそっくりな親子ってよくいますよね。
日々の生活を大事にし、親子で丁寧に暮らしていくことが、合格への第一歩といえるかもしれません。
最後に大事な点だけもう一度。
★生活習慣と学力は関係する。合格するには正しい生活習慣を身につける必要がある。
★正しい生活習慣を通し、子どもは所作やマナーを学び、勉強を習慣にし、強い心身を育む。
★生活習慣は身につくまでに時間がかかる。
★受かる子の生活習慣で参考にすべき点は、
・早寝早起き
・挨拶と言葉遣いが良い
・所作ふるまいが上品
(箸・鉛筆の持ち方、衣服・靴の着脱、物の受け取り方、席の立ち方、移動の仕方、手洗い、食事など)
★親が良い手本を示すと子どもは真似をする。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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