子育て

子育てで無意識にやってしまうダブルバインドの罠とは?|取り返しのつかない結果になる前に気づく大切さ

 

『ダブルバインド』をご存じですか?

実は私は最近この言葉を初めて知りました。
しかし、その概念はこれまでよく見聞きしてきたものでした。

 

ダブルバインドとは?

1956年にグレゴリー・ベイトソン(米国の文化人類学・精神医学の研究者)による造語

日本語で “二重拘束” の意味

同時に送られる2つの矛盾したメッセージの間で板挟みになる状態
(メッセージを送っている当の本人は無意識にやっているケースが多い。)

 

親が子に無意識に行っていることが多く、子供を苦しめ、ひどくなると精神を病んでしまう可能性がある恐ろしいもののようです。

 

この記事では、子育てにおけるダブルバインドについて考えていきたいと思います。

 

子育てのダブルバインド3つの典型例とは?

子育てのダブルバインド例①:子供の自由を尊重するふりをして自分の価値観を押しつける

【典型的な例】

親:自分が行きたい高校を選びなさい。

(数日後)

子:〇〇高校をしようと思う。

親:〇〇高校?ちょっと偏差値が低すぎるんじゃない?△△高校にしなさい。

子:(自分で選んでいいって言ってたじゃないか・・結局自分の思い通りにしたいだけじゃないか!)

 

注意ポイント

親自身はわが子の自由を尊重しているつもりになっているが、無意識のうちに自分の価値観を刷り込ませるような言動をとる。

このタイプの親は、子供の進学時のみならず、就職、結婚など子の人生の大きな転機に、子供がした選択を否定する傾向にある。

 

そうならないためにはどうしたらよいのでしょう?

 

 

子供は自分とは違う、独立した人格を持っていることを認識し、一人の人間として彼(彼女)考え方や行動を尊重しましょう。

いつまでも小さかった時のように何でも思い通りに支配したがるのはやめましょう。

 

自分が高学歴・高職歴の親にこの傾向が多くみられるようです。
結局それ以外に自信を持てるものないのでは?と思われても仕方ありません。

子育てのダブルバインド例②:親が無意識に子供を脅して言うことを聞かせようとする

【典型的な例】

親:(公園で遊ぶ子供に)そろそろ帰るよ。

(子供は一向に帰ろうとしない。)

親:いい加減にしなさい!お母さん、先に帰っちゃうからね!

(そうは言ったものの本当に帰るわけにはいかず、立ち去るふりはするものの結局子供のそばに戻る。)

 

これ、私もやったことがあるかも(汗)

時間的にぎりぎりだったりすると、親も余裕がなくなってしまい、似た状況に・・・

 

注意ポイント

子供を脅して言うことを聞かせる態度&思考自体が、健全な子育てとは言えません。

 

端的に言えば、”親の余裕の無さ”が原因です。
心のキャパを広げましょう。

子育てのダブルバインド例③:子供に対して条件付きの愛情を示す

親の言うことをよく聞く子には愛情を示す。

反対に、親に反抗する子には、兄弟姉妹でもあからさまに態度が違っていく。

 

「勉強ができるあなたが好きよ。」とかも当てはまりますね。

 

親だって人間です。わが子でも兄弟姉妹で相性があるとは思います。

でも、俗にいう「育てるのが楽な子」には愛情を示し、「育てるのが結構大変な子」に冷たくなるのは、親としてどうなのでしょう。

 

だいたい、楽な子って?
どんな子のことなの?

 

長男が先にいろいろと親とごちゃごちゃやっているのを見て育った次男が、親とのトラブルをうまく回避して立ち回るのは、楽な子ってことなの?

 

注意ポイント

条件付きの愛情を表す親は、結局親自身が未熟なのです。

ダブルバインドの悪影響は?

ダブルバインドは、一言でいえば間違ったコミュニケーションです。

主従関係がはっきりしている親子関係においては、特に多大なる影響があります。

自分の価値観を押し付けるようになる

ダブルバインドの状況で育った人は、のちに配偶者や子供に自分の価値観を押し付けるようになります。

その人にとっては、配偶者や子供の思いは重要ではなく、自分の思いを達成することが重要なのです。

 

間違ったコミュニケーションの取り方を学んでしまったのですね。

 

注意ポイント

この状況は”コミュニケーション”とは言えません。
威圧的な”コントロール”です。
しかし当の本人は無自覚の場合が多いのでやっかいです。

人を信用しなくなる

子はいずれ成長し、知恵がついてきます。

小さいうちは親は絶対的な存在ですが、次第に大きくなるにつれ、親の言動の矛盾に気が付きます。

 

お母さんは口でこう言うけれど、結局いつもそうしない。

 

それに気が付いてしまったら信用されませんよね。

自分の気持ちを表現できなくなる

先ほど志望校選択の例を述べました。

自分の選択を否定される状況が多発すると、子供は自分の思いを内にとどめるようになります。

 

どうせどお母さんはダメだしするんだろうな。
結局はお父さんの思い通りになるんだろうな。

 

自分の意見は言わないほうがトラブルなく安眠できますもの・・・・
そりゃ、何も言わなくなるはずです。

自分で考えることをやめてしまう

自分の意見が否定されるような状況では、考えたって無駄。

そう思うのは自然な流れです。

自己肯定感が低下する

否認・否定ばかりされると自己肯定感は否応なしに低下していきます。

 

親の言動が、知らぬ間に子供を精神的に追い詰めてしまうことも。
「毒親」という言葉があったのを思い出しました。

ダブルバインドはあらゆる人間関係に存在する

この記事では育児におけるダブルバインドについて述べてきました。

しかしダブルバインドは親子関係に限られるものでは到底ありません。

・夫婦
・職場の上司と部下
・恋人同士
・先輩と後輩
・ママ友仲間 etc

 

人と人とが交わるすべてのケースで起こりうる恐ろしい呪縛です。

 

もう一度声を大にして言います。

ダブルバインドは、やられた人の傷は致命的なのに、やっている本人は無自覚なので本当にたちが悪いのです!

 

自分の状況を客観視する知恵と、NOと言える勇気を持ち、この恐ろしいストレスから逃れて自分の人生を心地よく生きていきたいものです。

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

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ゆきねえ

こんにちは、ゆきねえです。50代です。これまで人生で頭を悩ませたこと、試行錯誤したことなどを綴りたいと思いブログを開設しました。 教育産業に携わって約25年なので、その方面の話題が多くなると思います。 よろしくお願いします。

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