年長の夏(入試本番まで約4か月)
この時期に志望校を変更する親御さんがいらっしゃいます。
理由はおもに3つ。
本当に志望校を変更してもいいのか?ダメなのか?もあわせてお伝えしたいと思います。
✅この記事の信頼性
教育業界に携わって約25年
現在も小学校受験専門塾で教壇に立つ現役講師
毎年多くの生徒が志望校に合格
※2021年秋の入試で私の生徒の第一志望合格率は75%でした。過去最高を更新。
さっそくいきましょう!
ケース1:成績が思うように伸びない場合
典型的な例
〇〇小学校に行かせたくて受験勉強を始めた。
学校別授業も最初から受講した。
しかし成績が伸びない。
勉強面でも気持ちの面でも行き詰まり、もう少し可能性が高そうな(倍率が低い)学校を受けたほうがいいのでは?と悩み始める。
志望校を変更してもOKな場合
入試の内容にそれほど違いがなく、これまでと同様の対策をしていけるならOK
志望校を変更してはダメな場合
これまでの勉強とその学校の入試内容に違いが多く、新たに取り組まなければならない課題が増えてしまうならダメ
【例】絵画工作が出題されるからその対策を始めなければいけない、など。
誤解していませんか?
ペーパーの成績が伸びないため、ノンペーパー校に受験校を変更したいと相談を受けることがあります。
ノンペーパー校はペーパーの能力が高くなくても大丈夫だと誤解されている保護者の方がいらっしゃいます。
ノンペーパー校でもペーパーの力は大事です。
思考力を測るのにペーパーテストを行うか、それともノンペーパーの課題でみるのかの違いです。
ケース2:親に欲がでてきた場合
典型的な例
模試の結果が最近よい。
受験を始めたころは考えてもいなかった難関校に、ひょっとしたら合格する可能性があるのでは?と思い始める。
(または、もっと有名校にわが子を入れたくなる。)
志望校を変更してもOKな場合
本人の得意な分野と、その学校の入試内容が合致しているならOK
その学校のタイプと本人の性格に相違ないならOK
志望校を変更してはダメな場合
その学校のタイプではないのに、親の欲目で変更するのはダメ
誤解していませんか?
入試に何が出題され、その中でも何が重視されているか分かれば、 その学校の特色が見えます。
どの学校もその教育方針を体現する素地がある子どもを選びたいからです。
なので入試内容がわが子に合うかどうかは、その学校にわが子が合うかどうかを知れる大事なポイントです。
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一方で、試験内容にわが子を無理に合わせていく受験準備は、どこかでひずみが出る可能性があると思います。
ケース3:せっかく勉強してきたのだから、どこかに合格させたくなる場合
典型的な例
受験勉強を始めたころは
「〇〇小学校しか受けない」「ダメだったら公立で中学受験する」と考えていた。
しかしわが子の頑張りや、かけた時間とお金を思い、「どこかに合格させたい」と思うようになる。
可能性がより高い併願校をプラスするのはおススメです。
1年前は考えてもいなかった学校かもしれませんが、その良さを知らなかっただけ。
私立はそれぞれ教育理念が確立していて、魅力的な学校がたくさんあります。
せっかく今まで頑張ってきたんですもの。
私立に入れてあげたいと思うのはむしろ自然の流れかもしれません。
まとめ
以上考えられる理由を3点お話ししました。
いかがでしたか?
ご自身に当てはまるものはありましたでしょうか?
これら以外で各々のご家庭の事情もあると思いますが。
少しでもご参考になれば幸いです。
今回は以上です。ありがとうございました。
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