谷本真由美さん著『世界のニュースを日本人は何も知らない』&『世界のニュースを日本人は何も知らない2』
世界から見て日本人がどれほどガラパゴス状態にいるかを教えてくれ、警鐘を鳴らしてくれる本です。
その中から特に、えっ?マジか!!と目から鱗が落ちた事柄を、独断で5つに絞ってみたいと思います。
Amazonで”聴く読書”をしてみませんか?
通勤・通学中やウォーキング中、家事をしながら、時間を有効活用できて便利!
今なら
・30日間無料
・12万冊以上が聴き放題
・いつでも退会可能
シリーズ1冊め:初めて知った世界の現状
谷本さんによれば、グローバル化したように思える現在の日本でも、実はいまだ世間知らずのようです。
海外ニュースが放送されにくい環境も影響していますね。
ロンドンでは白人のイギリス人は少数派
イギリス人と言えば、どんなイメージをお持ちですか?
【日本人が持つ典型的なイギリス人のイメージ】
・長身で端正な顔立ちの白人
・上品なイギリス英語を話す
・バーバリーやアクアスキュータムを着こなす
・パブで交流
・アンティーク家具がある大きな家に住む
これが実態はどうやら違うようなのです。
ポイント
実際のイギリスは、外国生まれの非白人が多い人種のるつぼ
(人口の約40%が英国生まれの外国人)
白人のイングリッシュ人はもはやマイノリティーのようです。
国連はドブ掃除で揉める町内会と同じ構造
日本人の多くがもつ国連のイメージといえば・・・
☑国連は世界政府みたいなものでしょ?
☑国連は世界で最もえらい組織なんでしょ?
しかし・・・
答えはNO!!
その実態は我々が属する町内会と大きな差はないんだと!
え~~??
そんなレベルなの?
●町内会の寄り合いの特徴
・構成員は常識も文化も忍耐度もバラバラ
・会費の支払いにいつも遅れる人がいる
・いつもお金が足りない
・仕切りたがるご老人がいる
・役割当番がある
・役職は一応決まっているが会社のような組織と比べると命令系統があいまいなので大げんかになる
・メンバーがなかなか入れ替わらない
・家の大きさやお金の有無にかかわらず投票権は一人一票
・ドブ掃除のような行事がある
・会報は誰も読んでいない
・参加しないとゴミ集めの場所を使わせてもらえない
・よそ者に冷たい
・みんな本当は辞めたい
●国際連合の特徴
・構成員は常識も文化も忍耐度もバラバラ
・会費の支払いにいつも遅れる人がいる
・いつもお金が足りない
・仕切りたがりで実権を握っている”ジャイアン”な国がある
・平和維持軍や会議場の雨漏りの修理などは「なんとなく」で役割が決まっている
・決めたことや役割に強制力はないので大げんかになる
・メンバーがなかなか入れ替わらない
・国の大きさや豊かさにかかわらず、ひとり一票
・総会や各種会議にスポーツ大会などの行事がくっついてくる
・報告書はあまり読んでいない
・参加しないとさまざまな取り決めで困る
・みんな本当は辞めたい
(出典:世界のニュースを日本人は何も知らない(谷本真由美著))
日本は恐ろしく恵まれている国
日本の外を知らないと、日本人に生まれたことがいかにラッキーで恵まれたことかが理解できないんだそうです。
ポイント
・大半の国は日本より悲惨
・日本は世界一治安も良い国
確かに日本は、こんなに少ない自己負担額と健康保険料で、迅速で質の高い医療を提供してくれますよね。
アパートや家を借りる際にも治安を考慮する必要はほぼありませんし。
金額もべらぼーに高いみたいですね。
また、治安が良い場所に住みたければお金おかけるしかないようです。
日本人は本当に恵まれているんですね。
世界の金持ちはアートを買っている
ここ最近、世界で価格の高騰が目立っているのがアートだそうです。
暗号資産とかじゃないんだ!
特に中国やインド、湾岸諸国など新興国尾富裕層は、アートを投資対象として熱心に収集しているそうです。
で、ここでひとつ質問です。
なぜお金持ちは投資先としてアートを重要視しているのでしょう?
なぜ投資先にアート?
絵画や彫刻は不動産や車などに比べ小さいにもかかわらず莫大な価値がつく。
小さいので移動も簡単、保管も容易。
売買取引も不動産などとは異なり規制が少ない。
なるほど。
お金が余ったらアートを買おう!(笑)
世界の富裕層は複数の国籍を入手する
人が生きていくうえで最も大事なことの一つは「自分の身を守ること」
世界にはそれすら困難な状況の国や地域は多数存在するんだそうです。
日本に住んでいるとなかなか想像しがたいですね。
で、どうするかというと?
世界の富裕層は、複数の国籍を所有して使い分けるのです。
国籍を取得する方法は?
・結婚によって国籍を入手する
・国籍を買う
結婚はわかるけれど。
国籍を買う?そんなことできるの?
※私も本書を読むまで知りませんでした。
経済的な基盤がもろく、産業が弱い国は、自国の国籍を富裕層に売ることで国の収入を得ることが珍しくないのだそうです。
この厳しい現代で生き抜くために、リテラシーや俯瞰の目を持ち、必要な情報へ積極的にアクセスする能力を磨くのはマストですね。
シリーズ2冊め:初めて知った日本への高評価
2020年刊行のシリーズ2では、コロナ渦おける世界各国と日本やアジア諸国それぞれの国家対策、国民意識、立ち位置などの違いが興味深いです。
日本はドメスティックな視点から言われるようなダメな国なんかではなく、むしろこのコロナ渦でも様々な面でかなり頑張っている国であるようですよ。
特に印象的だった5選とは?
日本は世界の中でも抜群に民度が高い
日本は世界屈指の高齢化社会。
新型コロナウイルスによってイチコロだった可能性もあったかもしれません。
しかし、そうならなかったのには理由があると世界の各メディアが述べています。
(日本に住んでいるとあまり聞こえてきませんでしたよね。)
世界が絶賛する日本の良さとは?
協調性がある。
国が機能していて、治安が良い。
衛生的。
他人を思いやり、教育熱心。
質の高い食に恵まれている。など
ポストコロナ時代には、世界中から日本が脚光を浴びる予定だそうです。
自分で言うのもなんですが、まじめなのです。
日本政府は国民にやさしい
新型コロナウイルスの流行に際し、イギリスでは雇用されている人に対して最大月2500ポンドまでの賃金を保障するというニュースが話題になりました。
しかし!
・
・
その規定を守るために企業が多くの人を解雇していたそうです。(驚)
日本ほど子どもにとって天国の国はない
子どもだけで道を歩いていても平気な日本は、世界の中でも特殊みたいです。
他の国では?
☑子どもが出向く場所を親が指揮仮把握し、監視しないと危険。治安が悪いエリアに迷いい込んだら死を覚悟のケースも。
☑麻薬中毒者が捨てた注射針が、子どもが遊ぶ公園の砂場に落ちている。
☑映画館の中で襲われる。
☑道を歩いていて銃撃される。
欧米にはモラルが崩壊している国が結構ある
イギリスはヤク中が多い?
2019年にの統計では、9.4%のイングランドとウェールズの人たちが違法薬物を使用しているとのこと。
スコットランドはさらに高いそうです。
違法薬物がらみの死者数は欧州で最も高いと聞いて、びっくりです。
イタリアには子供部屋おじさんが多い?
早くに独立して親とは距離をとるイメージがある欧州の若者ですが、実情は違うようです。
イタリア、スペイン、ギリシャ、フランス南部では特に、いわゆる「子供部屋おじさん」「子供部屋おばさん」が多いそうです。
特に多いのがイタリア。
日本人が持っているイメージとはちょっと違いますね。
スウェーデンはレイプ大国?
これには特に驚き。
警察力が及ばない危険地帯が多いのだとか。
閑静な図書館での犯行が多いと聞き、開いた口が塞がりませんでした。
世界にポケモンがあふれている
- ポケモン
- ハローキティ
- あつまれ、どうぶつの森
これらは私(50代)だって知っています。
※80代の親世代でもポケモンとキティは知っているはず。
世界中の子どもたちが日本発のコンテンツに夢中!
テレビアニメでは日本の戦隊ものも大人気だそうです。
まとめ
谷本真由美さんの2冊によって、私の視野もかなり広がりました。
日本のメディア頼みではいまだに知らなかっただろう真実に触れられました。
この記事ではほんの一部にしか触れていません。
興味のある方、実際にお手に取ってみてはいかがでしょう?
最後までお読みくださりありがとうございました。
⇩日本の素晴らしい点を特に知りたい方はコチラ
⇩日本の島国気質を特に知りたい方はコチラ