「人間はミスをする生きもの」
頭ではわかっていても、わが子の受験となると冷静ではいられませんよね。
できる問題をケアレスミスで失点してはもったいない!!!
ケアレスミスをなくす方法があれば知りたいですか?
知りたいですよね?
ではさっそくいきましょう。
✅この記事の信頼性
教育業界に携わって約25年
現在も小学校受験専門塾で教壇に立つ現役講師
毎年多くの生徒が志望校に合格
本記事の内容
- 「お話を最後まで聞きなさい!」「集中しなさい!」「見直ししなさい!」ではダメ
- 具体的な対策方法:指示を正しく聞けない場合
- 具体的な対策方法:数え間違える場合
- 具体的な対策方法:最後の詰めが甘い場合
できる問題なのにケアレスミスが原因で不合格になったら・・・
あ~、考えるだけでも恐ろしい!!
入試でペーパー1枚まるまる全部とんちんかんなことをした暁には、白紙の答案の人と同じ結果になってしまうのです。
これまでの努力が水の泡。
わが子の人生が変わってしまうことだってあり得る一大事。
子どもを叱る前に対策を考えなくちゃ!
「お話を最後まで聞きなさい!」「集中しなさい!」「見直ししなさい!」と言うだけではダメ
「ダメ」と書きましたが、何も言わずにスルーよりはまだ言ったほうがよいとは思います。
しかし言われたお子さんの頭の中を想像してみると、アドバイスをもらったというよりは
「また叱られちゃった・・・⤵」って感じなのでは?
お話を最後まで聞こうとがんばってたけど、たまに忘れちゃうんだ。
ボクいったいどうすればいいの?
集中ってどうやったらできるの?
大人とちがい、幼児には具体的な方法を伝えないとわかってもらえないと私は思います。
具体的な対策方法:指示を正しく聞けない場合
どんな指示が聞けないのかによって対策は変わります。
単なる「色」や「印」を正しく聞けないなら?
色の指示や印は、問題文の最後に言われることが多いですね。
このミスの場合、原因のほとんどは
最後まで聞く前に考え始めてしまうから。
対策方法はかんたんです!
家庭学習でできることばかり。
ふだん使わない色・印を指示する
ふだんよく使う色は、赤・青・緑あたりでしょうか?
印は〇がもっとも多くて、△✖▢がその次に多いですね。
しかし!
おうちでペーパーをやるとき、問題文をそのまま読まずに、あまり使わない色や印にかえましょう。
【例】
灰色で二重四角をつけましょう。
黒でハートをかきましょう。
形や柄がちがう鉛筆を数本用意して「六角形の鉛筆で」「〇〇模様の鉛筆で」とか。
赤鉛筆と普通の鉛筆とか。
この方法は、最後の最後までちゃんと聞かないとできないので、良い練習になりますよ!
ペーパーを裏にして発問を聞く
裏返しで聞いても大丈夫なペーパーかどうかは判断する必要がありますが、この方法もいいですよ。
発問の最中に考え始めてしまうお子さんには即効果がでます。
指示が複数あるときに聞けないなら?
問題を聞き終わったらすぐ、プリントの端に書いてしまいましょう。
【例】
2番めのものに〇、4番目のものに△なら?
2〇 4△
軽いものに〇、重いものに△なら?
やっている途中で指示を忘れてしまっても、これで安心!
具体的な対策方法:数え間違える場合
お子さんが数えている様子を観察しましょう。
なぜ数え間違えるのかわかるはず。
おのずと対策は決まります。
印をつけて数える
指をさして数えていませんか?
それだと数え忘れたり、同じところを二度数えてしまったりします。
印をつけながら数えましょう。
数え直すときは印を変える
途中でわからなくなり、もう一度はじめから数え直すのはよくあること。
そのとき1回目と同じ印をつけてはいませんか?
同じ印だと、今つけた印なのか、さっきつけた印なのか、わからなくなります。
1回目が / の人は2回目は ✓ にするなど、違う印にしましょう。
端から順番に数える
たまたま目に入ったものから数えていてはダメ。
端から順番に数えましょう。
端っこから縦に見ていくか横に見ていくかはどちらでもOK!
「3ずつ」数えるように教える教室があるけれど
3つずつ〇で囲みながら数えましょう、って教えている教室がたまにあるようです。
その方法はどうですかね・・・
完璧に習得し、ノーミスでできる子ならそのままでOKですが、
これから習得していく子向けには私はおすすめしません。
3.6.9.12.15・・・
3の倍数で答えを出すって、大人でもちょっと難しくないですか?
それに3ずつとなると、まず3つ〇で囲んで、その次はどの3つにしようかな?と、余計な考える時間が必要です。
1つずつ印をつけながら数えるのがいいと私は思います。
具体的な対策方法:最後の詰めが甘い場合
詰めが甘いとは?
物事の最後の局面で行なうべき対処が不適切なことによって、これまでの結果や過程が台無しなものになってしまうこと。
せっかく成功しそうになっているものを台無しにしてしまう行為。
図形や図形推理などむずかしい問題で、最後の詰めが甘いと正答にたどりつけません。
最後の2択にしぼるまでは順調にすすめても、最終的に正解を選べないのなら、詰めが甘いと言えるでしょう。
全然わかっていない人と結果は同じになってしまいます。そんなの悔しいですよね。
なぜ詰めが甘くなるのか?
2択までしぼれるんだから、全然わかっていないわけではありません。
花丸を多くもらいたいという欲や、お友達より早くやらなきゃという焦りがミスの原因となるケースが多いです。
家庭学習で
・全問正解かどうかにこだわりすぎてはいませんか?
・スピードを求めすぎてはいませんか?
かんたんなプリントならそれでいいのですが、
じっくり考える必要があるプリントではマイナスです。
たとえタイムオーバーになったとしても、答えをかいたところが全部正解であることが望ましいのです。
結果にこだわり過ぎたり、急がせすぎはやめましょう。
そのプレッシャーがケアレスミスの原因となってしまいます。
まとめ
以上、ケアレスミスの代表的なものについて対策を述べました。
信じましょう。
ペーパーは正しいやり方で学習し続ければ必ず結果がついてきます。
ケアレスミスを克服し、ぜひ成功を勝ちとってください!
お子さんとご家族の努力が実を結びますように。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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