『永遠の0』『海賊と呼ばれた男』などベストセラー作家の百田氏。
初ミステリー小説『野良犬の値段』を読みました。
484ページのボリュームのある本なのに、ナント一気読み!
どこがそんなに面白いかって?
その質問にお答えしたいと思います。
さっそくいきましょう!
Amazonで”聴く読書”をしてみませんか?
通勤・通学中やウォーキング中、家事をしながら、時間を有効活用できて便利!
今なら
・30日間無料
・12万冊以上が聴き放題
・いつでも退会可能
『野良犬の値段』の帯を見て即買い
本の帯にはこう書かれていました。
私たちはある人物を誘拐しました。
この人物を使って実験をします。前代未聞の「劇場型」誘拐事件が、
日本社会に"命の価値"を問いかける。
稀代のエンタメ作家・百田尚樹がとうとう「ミステリー」を書いた!
じ、実験??
人体実験ってこと? グロイのは好みじゃないんだけどな・・・
劇場型?
ん~~よくわからないけれど、気になって仕方なくなり即買い決定!(笑)
『野良犬の値段』のあらすじ
誘拐された、みすぼらしい6人の謎の男たち。
前代未聞の「劇場型」誘拐事件が、
日本社会に“命の価値”を問いかける。<あらすじ>
突如としてネット上に現れた、謎の「誘拐サイト」。
<私たちが誘拐したのは以下の人物です>
という文言とともにサイトで公開されたのは、
6人のみすぼらしい男たちの名前と顔写真だった。
果たしてこれは事件なのかイタズラなのか。
そして写真の男たちは何者なのか。
半信半疑の警察、メディア、ネット住民たちを尻目に、
誘拐サイトは“驚くべき相手”に身代金を要求する――。
日本全体を巻き込む、かつてない「劇場型犯罪」が幕を開ける!
(出典:幻冬舎公式HP 書籍詳細 野良犬の値段)
誘拐事件が発生すると、報道協定が敷かれて世間に公にされず、まずは犯人と秘密裏に交渉が行われるイメージですが・・・・
「劇場型」の意味は「誘拐サイト」に犯人からのメッセージが投稿され、Twitterで毎日話題になる中で交渉が進んでいくからなんです。
※未読の方にネタバレしたくないので、このへんでストップしますね。
『野良犬の値段』が面白い3つの理由は?
面白い理由①:マスコミの裏事情が皮肉たっぷりに描かれている
百田節が炸裂!!
マスコミの裏事情が皮肉たっぷりに描かれています。
しかも小説内にでてくる社名が、実在する名前をちょこっと変えただけなので。
どこのことなののか一目瞭然なんです。
(『カエルの楽園』を読んだ方ならわかっていただけるでしょう?)
グリコ森永事件など昭和の未解決事件がたびたび登場して、ストーリーに現実味がプラスされます。
面白い理由②:人によって命の値段に違いがあるのか?
ホームレスに身代金の価値はあるのか?
人によって命の値段は変わるのか?
小説内で、人々の本音と建前が交錯します。
あ、そういえば某メンタリストさんも炎上しましたね・・・
面白い理由③:緊張感たっぷり!テンポよく展開されるストーリー
1つの場面が数ページごとに切り替わり、次々と展開していきます。
なんてテンポが良い小説なんだ!
おかげで読みやすく、先が気になるもんだから「もう1シーン読んだらやめよう」「あと1シーンだけ読もう」となって、結局エンドレス・・・(笑)
百田さんのせいで寝不足だ~~
『野良犬の値段』は軽めのエンタメ小説を読みたいときにぴったり
ネタバレになるので多くは語れませんが、
軽めのエンタメ小説を読みたいときにはおススメです。
人の命とか、不幸にも転落する人生について考えさせられますが、それ以外はハラハラしながら楽しくストーリーを追っていける小説です。
読後感はすっきりする内容です。 ←これ大事!一応ハッピーエンドで終了します。
気になる方にリンクを貼っておきます。
ありがとうございました。
-
百田尚樹『夏の騎士』心にとどめたい名言とは?
続きを見る