人間生きていればいつか必ず大切な人との別れがきます。
『永遠のお出かけ』益田ミリ
大切な人との別れの前後が描かれた本書は、読むすべての人が共感できる本だと思います。
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『永遠のおでかけ』あらすじ
「大切な人の死」で知る悲しみとその悲しみの先にある未来
誰もが自分の人生を生きている
益田ミリ、新たな代表作! 珠玉のエッセイ20編を収録。
担当編集者からのコメント
いつまでもそばにいてくれると思っていた人がいなくなってしまったら...?
悲しい経験をした人も、そしていつか辛い別れをするかもしれない人も、どんな人の心も震わすであろう益田ミリさんの新境地となるエッセイです。読み進めるうちに何気ない日常のふとした瞬間がこの上ない宝物に思えてきて、人は誰でも自分だけの人生を生きていることをあらためて実感させられます。
(出典:毎日新聞出版HP)
益田ミリさんとは?
1969年大阪府生まれ
イラストレーター
おもな著書に『今日の人生』(ミシマ社)、『美しいものを見に行くツアーひとり参加』『すーちゃん』シリーズ(幻冬舎)、『沢村さん家のこんな毎日』(文藝春秋)、『こはる日記』(KADOKAWA)、『僕の姉ちゃん』(マガジンハウス)、『泣き虫チエ子さん』(集英社)などがある。
絵本『はやくはやくっていわないで』(共著・ミシマ社)で第58回産経児童出版文化賞を受賞。
『永遠のおでかけ』名言
大切な人がこの世界から失われてしまったとしても、「いた」ことをわたしは知っている。知っているんだからいいのだ。
(出典:永遠のおでかけ(益田ミリ著))
自分の自転車に油を注し、ギコギコ漕ぎつづけるしか前へは進めないのだ。
(出典:永遠のおでかけ(益田ミリ著))
故人にゆかりがある食べ物に反応するのは、なにを意味しているのだろうか。
確かに生きていた。生きてなにかを食べていた。
その人がいたことの証明であるような気がするのかもしれなかった。
(出典:永遠のおでかけ(益田ミリ著))
今夜、わたしが帰るまで、生きて待っていてほしかった。母からの電話を切ってすぐはそう思ったのだが、新幹線に揺られる頃には、それは違う、と感じた。これは父の死なのだ。父の人生だった。誰を待つとか、待たぬとか、そういうことではなく、父個人のとても尊い時間なのだ。わたしを待っていてほしかったというのは、おこがましいような気がした。
(出典:永遠のおでかけ(益田ミリ著))
悲しみには強弱があった。まるでピアノの調べのように、わたしの中で大きくなったり、小さくなったり。
(出典:永遠のおでかけ(益田ミリ著))
心の中に穴があくという比喩があるが、父の死によって、わたしの心の中にも穴があいたようだった。
それは大きいものではなく、自分ひとりがするりと降りていけるほどの穴である。のぞいても底は見えず、深さもわからない。
しばらくは、その穴の前に立っただけで悲しいのである。それは、 思い出の穴だった。
穴のまわりに侵人防止の柵があり、とても中には人って行かれなかった。
けれども、しばらくすると、侵人防止柵を越え、穴の中のはしごを降りることができる。
あんなこともあった、こんなこともあった。
一段一段降りながら、懐かしみ、あるいは、
後悔する。
涙が込み上げてくる手前で急いで階段を上がる。その繰り返しとともに、少しずつ深く降りて、しばらく穴の中でじっとしていられるようになっている。
(出典:永遠のおでかけ(益田ミリ著))
いつまでもそばにいてくれると思っていた人がいなくなってしまったら...?
幼いころ、両親がいなくなったらどうしよう?と不安でなりませんでした。
・
・
大人になり、かけがえのない人を何人かなくしました。
亡くなったあとに、あーすればよかったとどれほど後悔したでしょう。
人生をリセットしてもう一度やりなおせたら?と幾度となく思いました。
何気ない日常のふとした瞬間がこの上ない宝物に思えてきて、人は誰でも自分だけの人生を生きていることをあらためて実感させられます。
泣けます・・
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